全国INEの旅~INEの想いがつなぐ、チーム医療とIVR~

 青森県:北の最前線で磨く 命をつなぐ力 IVR × INE可能性は無限大!

 第3回IVR学会認定看護師
 青森県立中央病院 外来看護班放射線部
 對馬真貴子

 

 当院は、本州最北端・青森県に位置する県立総合病院として、ドクターヘリや周産期センターを有し、県内各地から多くの急患を受け入れています。当部署は、脳梗塞に対する血栓回収術、急性冠症候群(ACS)に対する緊急心臓カテーテル治療、産科危機的出血に対する緊急子宮動脈塞栓術(UAE)、さまざまな緊急IVRに対応しています。また、2023年からは全身麻酔下での脳血管内治療も導入され、日々、幅広い知識の習得とスキルアップに努めています。先日、院内のがん看護委員会がCVポートに関する情報を検索した際、「IVR学会」という文字を見つけた際に、「IVRと言えば、とりあえず對馬に相談」との声があがったようで、INEとしての誇りと責任をあらためて実感いたしました。 


 今般、未曾有の自然災害が全国で多発しており、今一度、IVR室での危機管理体制を見直してみましょう。災害時、自施設の透視装置などがどのような状況になるのか、ご存知でしょうか。いざという時に備えるためには、平時から、知識の習得と事前の準備、そして定期的な訓練が重要となってきます。さらに、災害対応で重要なのは、チーム内の明確な指揮命令系統と、良好なコミュニケーションの確立です。これはまさに、三位一体で実践するIVRの在り方にも通じるものです。

 


 このように、INEとしての知識に加え、それぞれの得意分野の専門知識が加わることにより、INEが活躍できるフィールドは、今後ますます広がっていくことでしょう。  

 

【資格・院内外活動など】
2011年 IVR学会認定看護師(現・INE)取得
2018年~日本IVR学会メディカルスタッフ委員(2023年~副委員長)
2019年 北日本IVR研究会メディカルスタッフ世話人
2015年 CVIT東北支部メディカルスタッフ青森県代表幹事
2023年 認定看護管理者教育課程修了
↑同年 防災士取得

 

2025年8月掲載

 

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